消化器内科

肝臓がんの多くが肝炎や肝硬変から発症します。

5月 17, 2016

肝臓癌の多くが肝炎や肝硬変から発症します

肝臓と糖代謝

肝臓と糖代謝

長期に肝細胞の破壊と再生を繰りかえすことによってがん化すると考えれています。特にB型肝炎やC型肝炎ウイルスの感染者は、慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんと進む可能性が高いです。世界の肝臓がんの約75%は、B型肝炎やC型肝炎が原因となっているため、肝臓がんを予防するには肝炎ウイルスへの感染を予防する必要があるでしょう。

B型肝炎の場合、母児感染や性交渉、輸血などで感染します。C型肝炎ウイルスより感染力が強いですが、慢性化することはあまりありません。C型肝炎はB型肝炎ウイルスと比べると感染力が弱いですし、性交渉や母子間で感染する可能性は低いと言われます。しかし、感染者の約7割が慢性化し、肝硬変や肝臓がんへ移行する可能性が高いです。

肝臓がんには、肝臓から発生した「原発性肝がん」と他の臓器から転移した「転移性肝がん」に分けられます。肝細胞がんや胆管細胞がんは、肝臓や胆管の細胞ががんとなる病気であり、「原発性肝がん」の種類です。原発性肝がんのうち肝細胞がんが90%を占めると言われています。

腸内環境が正常であれば、便は大腸の中の水分の濃度や量を調整しながら排せつのしやすい状態に整えられて快便となります。何らかの理由で腸内環境が悪くなると、下痢や便秘など便に異常が出始めます。便が大腸の中に長い時間滞留し水分が少なくなると便秘になります。反対に、腸が「体内にあってはいけないもの」と判断した便は、一刻も早く体から出そうとして水分の多い下痢となり排出されます。

便は体調のバロメーターと呼ばれるように、下痢と便秘の状態を放置しておくと実は大病が隠れていたということがありますので気をつけなければなりません。何らかの感染症や腸炎、大腸癌などです。「マクロビオティック」とは、玄米などの穀物や野菜、海藻などを中心とする日本に古くから伝わる食生活を基本とした食事を摂取することです。「マクロ」=大きい・長い、「ビオ」=生命、「ティック」=術学 を意味しており、文字通り、マクロビオティックは長く生きる為の方法であり、健康な暮らしを実現する考え方です。

戦後、日本では、食生活の欧米化により肉類や糖質類の摂取が増えたり、化学調味料や濃い味付けに慣れてしまった結果、糖尿病や肥満などの生活習慣病などの病気が急増しました。日本人は古くから一汁三菜を基本とした食生活を送っていたものです。日本人の食を本来の穀物菜食に戻す事によって、生活習慣病を予防できると期待されています。

マクロビオティックでは、身土不二(暮らす土地の旬のものを食べること)と、一物全体(食材の皮や根まで丸ごと食べること)という2つの原則があります。また、調理する際には、皮を剥くなど余計な手間は加えず、味噌・しょうゆ・塩などの伝統調味料を使ってシンプルに調理することが大切です。焼くことはせず、煮る・蒸す・炊くなど日本特有のやさしい調理を主にすると良いでしょう。

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