消化器内科

胆石症

9月 28, 2018

胆石症

肝臓と糖代謝

肝臓と糖代謝

胆嚢結石(80%)、総胆管結石(20%)、肝内(胆管)結石に分けられる。

原因:胆汁中に溶けているコレステロール(コレステロール結石:60%)、色素(ビリルビン結石:20%、カルシウム結石:20%)などの物質が様々な原因により、胆汁中に溶けきれなくなり結石になる。胆嚢結石ではコレステロール結石が多く、総胆管結石、肝内結石では色素結石が多い。

好発:60歳以下や肥満の中年以降の女性ではコレステロール結石が多いが、それ以上の年齢では色素結石が多い。

症状

無症状→ 胆嚢結石(結石が胆嚢の中にある)の場合や、胆管に移動し小さいまま残っている、無事に小腸まで流れ出た場合は無症状が多い。

右季肋部痛、右肩、右背部、心窩部痛

→胆石が胆管を塞ぐと、食後(特に脂質を富む食事後)や夜間に突発する痛みが出現
する(=胆石発作)。20分~2時間程持続。

嘔気、嘔吐

合併症:胆嚢結石は無症状の場合は経過観察となるが、胆石発作を繰り返す場合や閉塞性黄疸などの合併症が見られる場合は治療適応となる。

治療法:採石(ERCP参照)。胆石の60%はコレステロール結石のため、食事で脂質を制限することで痛みの予防ができる。
検査:血液検査で胆道系酵素↑、腹部超音波で高エコー像、腹部CTで高吸収の結石、MRCPやERCPで結石に相当する欠損像あり。

-消化器内科