船橋市の循環器内科

アゼルニジピン(商品名:カルブロック)はアムロジピンとこんなに違う

11月 10, 2009

アゼルニジピンはアムロジピンとこんなに違う

心臓病内科

第一三共のアゼルニジピン(商品名:カルブロック)はアムロジピン(アムロジン、ノルバスク)のライバルだ。発売して5年が過ぎるも伸び悩んでいる。順調な伸びを見せる同社のオルメサルタン(商品名:オルメテック)とは対照的だ。同社ではアゼルニジピンの拡販のためにオルメサルタンとの合剤 レザルタス を用意している。

悪くない戦略だが、他社もARB+カルシウム拮抗薬の合剤を準備している。(例:ノバルティス・ファーマの エックスフォージ )他社の場合はカルシウム拮抗薬は特許の切れたアムロジピンであるからそのぶん安い。第一三共はスタートダッシュを狙うのだろうが、薬価の高いぶん、時間の経過とともに不利になってくるだろう。ここは我慢の時、急がば回れだ。アゼルニジピンのアドバンテージを地道に積み上げていくしかないのだ。

そんな中、アムロジピンと比較してアドバンテージが認められたという話題。アゼルニジピン投与群では75g OGTTで耐糖能異常の改善が明らかなようだ。hsCRPや内皮機能の改善も示唆される。さらに突き詰めて、抗動脈硬化作用まで言えれば面白い。