糖尿病内科

血糖自己測定機器による血糖測定の方法について

9月 12, 2016

血糖自己測定機器による血糖測定の方法について

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病棟で使用している血糖測定器は患者が自己血糖測定するための器械です。測定は指先等の毛細血管血の採血値を補正して表しています。採血方法により以下のように値が異なるため、器械の適正使用をお願いします。

血液中のブドウ糖濃度

静脈<毛細血管<動脈 ・・・静脈血は毛細血管血よりも約10%低値となると言われています。

パッケージの横(もしくはセンサーの箱の横、裏)をご覧ください。通常、誤差がどのくらい予想されるかの記載があります。おおよそ±10~20%と記載されています。まあ、そんなんものでしょう。

なぜ血糖自己測定器で誤差が生じるのか

1)測定に用いる血液量が少な過ぎる。

→十分量の血液を用いて測測定し直しましょう。場合によっては-20%ほど血糖値が少なく出てしまいます。

2)手が汚れているのに使用してしまう。→手をきれいに洗ってから使用する。
甘いものを食べたその手で測定する、といった、分かりやすいケースから、測定の阻害になるような物質を手につけたまま測定してしまうケースまであります。指先に穴を開けるのですから、可能な限り手を清潔な状態にして使用したいものです。

3)測定器を揺らしながら測定してしまう。

→当然ですが、揺らしながら測定すると血中ブドウ糖と試薬の反応が促進されるのか、高い値が出る傾向がみられます。言うまでもないとではありますが、測定は水平で安定した場所において静かに行いましょう。

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